手根管症候群と肘管症候群

57歳の主婦です。
手根管症候群、肘管症候群と診断され、手術でしか治る道はないといわれました。手術をうけたらいいのか迷ってます。アドバイスお願いします。ちなみに、手術以外の治療はうけましたが、効果ははじめはありましたが、症状はまだあります。肘については、神経を肘の別の所に移動する方法が一般的とのことですが、この効果はどのようなものですか?あと、手術は本当に必要でしょうか?
手根管症候群について
私の行っている治療は次のとうりです。症状の程度により治療方法は異なります。
1、シビレや知覚障害が主で、筋萎縮があっても軽度の場合は保存療法を原則とします。2、保存療法が無効のもの、筋萎縮(母指球筋)が著明で、運動障害が見られる場合は手術を考慮します。
保存療法は:投薬、湿布、局所注射(ステロイド)、理学療法、ですが、これらを適宜組み合わせながら行いますが、特に効果的なのはギプスによる固定です。固定方法や固定期間、ギプスの材質はその症例によってノウハウがあります。殆どの例がこれで治ります。理学療法ではレーザー照射が効果を示します。手術療法は:これは経験のある整形外科医が行えば重症例でも予後良好です。ただ、痛みやシビレはほとんど回復しますが、筋の障害が強い場合は回復が悪い場合もあります。
肘部管症候群について
これは何らかの原因で尺骨神経が肘関節部を通過するときに障害を受け、尺骨神経麻痺をきたしているわけですので、診断がつき次第出来るだけ早く手術をしたほうが良いのです。手術方法は、尺骨神経を前方移動する方法と上腕骨内側上果を切除する方法がありますが、いずれも神経剥離術が必要です。どちらの術式を選ぶかはCase by Caseです。

関連記事

  1. 腰椎ヘルニアと腰痛体操(準備中)

  2. 肩関節周囲炎(五十肩)

  3. 背骨の湾曲

  4. 体調が悪い

  5. 坐骨神経痛-下肢の痛み

  6. 膝の表面の腫れと痛み

PAGE TOP