寝返りについて①

皆様、連休いかがお過ごしでしょうか。今年のゴールデンウィークは特に予定なくのんびりと過ごしております、理学療法士の西海谷です。

皆さんは基本動作という言葉を聞いたことがありますか?
リハビリで基本動作とは、寝返り・起き上がり・座位保持・立ち上がり・立位保持・歩行のことを言います。


これらの動作は、日常的に必要不可欠な動作であると思います。
皆さんも、日々の動きを再度思い返してみて下さい。上記の動きをやらない日があるでしょうか?
自身も、ふとした時に改めて1日を振り返り考えてみると、私はすべての動作をやっています。リハビリの際にも、いろいろな怪我・病気で基本動作ができない、または痛みを伴うなどの理由でお困りの方は多いです。そのため、指導やアドバイスする機会もとても多いです。
そこで、今回はこの基本動作について動作の効率化や重要ポイント、実際に患者様の中で困っている実例などを紹介・解説していきたいと思います。

今回は、寝返りについてお話しさせていただいきます。

まず、前提として動作自体は色々なやり方がありそれぞれ個々人が、身体の環境や周辺環境に合わせてやりやすい方法を選択しているため、いわゆる普通・正常といったことを定義することは難しいと思います。
その中でも、動作に関して必要な動きの要素があります。
それは専門的用語で「体軸内回旋」と言われており、
わかりやすく言い換えると「身体をひねる」ということです。
この身体をひねるという動作は、背骨が軸となって行われます。
脊柱、いわゆる背骨の構造として一本の棒状になっているわけではなく頸の辺り頸椎と呼ばれる骨が7個、胸の辺り胸椎と呼ばれる骨が12個、腰の辺り腰椎と呼ばれる骨が5個、さらにその下お尻の辺りに仙骨と尾骨と呼ばれる骨があり合計26個の骨が重なり合って背骨が出来ています。これらの骨「一つ一つがちょっとずつ動く」ことで「身体をひねる」という動作が再現できます。

※脊柱の動き方のイメージ

しかし、この頸椎、、腰椎、仙骨の動きにかかわる股関節などに問題を抱える方は、

一つ一つの背骨が相互的に動くことができず、背骨の動きを連鎖的に行うことができません。したがって背骨や股関節に問題を抱える方は、身体をひねるという動きの可動域に制限や痛みが出て、寝返り動作ができない状況になっている方もいらっしゃると思います。

では、背骨や股関節に問題を抱える方はどうやって寝返りをしたら痛みが出にくいか?
また、寝返り動作ができるようになるか?
これらのことについて、次回のリハビリ日記で説明させて頂こうと思います。

今回のリハビリ日記を読んで、少しでも「身体をひねる」という動きの理解が深まると次回のリハビリ日記の内容も理解しやすくなると思いますので、ぜひ今回のリハビリ日記をお読みになって次回のリハビリ日記更新をお待ちください。

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