坐骨神経痛-下肢の痛み

右脚の痛みです。
私の母(56歳)の右足の痛みについてご相談致します。
重い物を持って以来腰の痛みと臀部から右のふとももから膝下ふくらはぎの外側に痛みがあります。長時間立っていたり、速く歩行をすると痛みが強くなります。ゆっくり歩くぶんには何とも無いようです。横になって休んでいるのが一番楽です。シビレ等はありません。最近は腰の痛みは楽になりましたが下肢の痛みは相変わらずです。今後どのようにしたら良いのか教えてください。
坐骨神経痛について
はじめに重いものを持ち上げて腰痛が生じたことが誘因の一つになっていると思いますが、人間は誰でも年齢と共に(とくに40才台、50才台になれば)自覚症状がなくともレントゲンで見ますと脊椎の変性所見があるものです。これに重いものを持つなど負担をかければ、腰の痛み、脚の痛み(普通は坐骨神経領域として殿下部、大腿後面、外側、膝の後面、ふくらはぎ、アキレス腱等の部分)や知覚障害(シビレ、知覚鈍麻など)、運動障害(筋力低下など)が発生します。おかあさんは、大腿外側あるいはふくらはぎの痛みがあるということやその他の症状から考えてその原因は腰椎由来ということが言えるでしょう。知覚障害が無いこと、ゆっくりであれば休まず歩けること、腰の痛みもないことから症状としてはそう強くはないし、いますぐ大騒ぎすることはありませんが、右脚の力が弱くなってはいないかチェックしておく必要はありますね。つまり痛みや重苦しさが、日常生活に支障を来すようでしたら(精神的も含めて)、脚の筋力低下が認められるようでしたら、整形外科医に診てもらい、場合によっては検査も受けたほうがよいでしょう。今は、検査といっても、CTやMRIで比較的簡単に患者さんに苦痛を与えず腰椎と神経の状態をみることが出来ます。勿論外来で。あまり症状が強くなければ日常の注意(腰に負担をかけない、冷えない、調子の悪いときは横になる時間をおおくとる、ゆったり風呂に入って早めに横になる・・・)
つらいときは薬を併用し(漫然とは飲まないこと)、マッサージや電気治療も具合いが良ければ週2ー3回行う。頑固な痛みには、局所注射やブロックも効を奏する。などで様子をみられたらよいと思います。蛇足かもしれませんが、一度は内科的なチェック(尿、血沈、CRP等)もやっておくと良いでしょう。

関連記事

  1. 胸部打撲

  2. 手首の腱鞘炎

  3. 肩関節周囲炎(五十肩)

  4. 膝の痛み

  5. 背骨の湾曲

  6. 単純性股関節炎

PAGE TOP