寝返りについて②

皆様 最近はいかがお過ごしでしょうか? 最近は気温が高い日も多く、これから夏本番がどんな暑さになるか心配ですよね。      そんな心配もしつつ、暑いときに飲む冷たいお酒や飲み物はどれほど美味しく感じるのか? そんな期待もしております理学療法士の西海谷です。

前回は、日常に欠かせない動作 「寝返り」の動作の仕組みについて説明させて頂きました。今回は、腰の痛みや可動域制限などの問題があり、普通の寝返りができない方はどうすればいいか についてお話させていただこうと思います。前回の内容で、簡単に言うと寝返りでは「身体をひねる」という動作が必要になる。ということをお伝えしましたが、今回の身体の問題がある方に関してはほとんどの方「身体をひねる動作がうまくできない」状態になっていることが多いです。このできないことを無理矢理やろうとすると、痛みの増強や新たな痛みの原因を作ってしまうことに繋がります。                

そこで、今回は「身体をなるべくひねらない寝返りの方法」をお伝えしたいと思います。                       今回、お伝えする寝返りで大切なのは「背骨をなるべく動かさない」ということです。                      具体的なイメージとして「棒付きのキャンディー」を想像してください。              

持ち手の棒をひねるとキャンディーの面も同じように回転すると思います。
これと同じような感覚でキャンディーを顔、棒を背骨と想像してください。

先に悪い例を紹介します。

          

上の画像では頭や胸のあたりを中心に下半身だけが先行して動いています。そのため頭や胸の中心●と骨盤★とで回転している可動域に違いが出て背骨では「捻じれ」が起きています。腰痛等がある方はこの捻じれによって、痛みが出てしまう・強めてしまう可能性があります。

そこで、次に紹介するように 「背骨がなるべく捻じれないように」 工夫して寝返りをやってみて欲しいと思います。

     

この画像では頭や胸の中心●と骨盤★とで回転している可動域がほぼ一定で背骨の上と下の部分がキャンディーの棒とキャンディーの面のような関係で回っています。
つまり、「背骨があまり捻じれていない」ということです。
このような動作を寝起きや、就寝時などの寝返り動作の際に意識できると、腰痛などの痛みの出る頻度を減らしたり、悪化の予防になるかと思います。取り組む際に 最初のうちは画像のように手と足を同じ方向にそろえて、手とみぞおちと足を一緒に動かす感覚でできるといいかもしれません。

最後に動作の一つ一つを意識的に変えることは難しいかもしれません。しかし、気を付けるように習慣づけばその習慣が腰痛を抱える人にとっては日々のリハビリになったりします。 一人ではなかなか理解や実施が難しい方もいらっしゃると思います。そんな時は、かかず整形科リハビリ職をはじめとするスタッフにお尋ねください。少しでも、お力になれるようご対応したいと思います。

今回は簡易的ではありましたが、腰痛等がある方へのおすすめ寝返り方法についてご紹介しました。

ぜひ、次回の更新も楽しみにお待ちください。

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