現役スタッフインタビュー
看護師伊東 映美Emi ito
子育てと仕事を両立できる女性が働きやすい職場

伊東さんは「かかず整形外科」が初めての職場ではないですよね。
はい。大学を卒業して、まず8年間はずっと大学病院で病棟の看護師として働いていました。大学病院では夜勤もかなり入っていたので、30歳を目の前にして、ちょっと肉体的にも精神的にも「疲れたな」「続けるのは厳しいな」と思いまして…。看護師としてはずっと働いていたかったので、日勤で働けるところを探しまして、今の「かかず整形外科」にお世話になることになりました。
長い人生を考えた時に、看護師として仕事を全うできそうな職場ということですね。他に職場選びの基準は何かありましたか?
大学病院にいた時は消化器内科とか放射線治療科などの、内科系の職場に勤めることが多かったので、「外科系をやってみたいな」という思いがありました。中でも整形外科には一番興味がありました。
なぜ整形外科に興味があったのですか?
大学病院に入る前に職場体験みたいなことがあり、その時たまたま整形外科の病棟に行かせてもらって思ったんです。回復が目に見えて分かるというか、最初は全然歩けなかった方が手術をして改善する姿を見て、やりがいがあると思ったんです。
整形外科は仙台市内にたくさんあるわけですが、その中でもなぜ「かかず整形外科」にたどり着いたのでしょうか。
きっかけは人材紹介会社ですが、最終的に決め手になったのは、師長さんと院長先生と、事務長さんと4人で面接をした時に、「何を言ってもすごく受け入れてくれる」、「ちゃんと聞いてくれているな」という感覚があって、すごく安心したということがあります。私は「かかず整形外科」に行く前に、別の違うクリニックで半年間だけ働いていたことがあって、入ってから全く聞かされていなかった残業が10時、11時くらいまであったりとか…それで半年で辞めたという経緯があったんです。でもかかず整形外科は、院長先生が「きちんと仕事はするけれど、ちゃんと時間内に終わらせて、ちゃんと休息することも大事だ」みたいなことを言ってくれたので、そこは安心しました。

実際に就職してみてどうでしたか?
整形外科のクリニックは忙しいイメージはもともとありました。想像通り「毎日、本当にたくさんの患者さんが来るな」という印象でしたね。地元の人はもちろんですけど、遠方からも、ここを選んで通院されている方も結構多いので、「すごく信頼されているクリニックなんだな」と感じました。
身近で診療を見ていて思うのは、先生は一人で診療されていてすごく忙しいのに、患者さんの話を本当にすごく真剣に丁寧に時間を割いて聞いているので、「遠くからでも来たい」と思う患者さんの気持ちがすごくわかります。自分も自分の家族とかを診てもらいたいなと思うので…。
働く側としてはどうですか?
私は、クリニックは初めてで、整形外科も初めてだったので、最初は本当に覚えることがたくさんありすぎて、「大丈夫かな?」と思ったんですけど…。でも師長さんや先輩方が「いつでも、何回でも聞いて大丈夫だよ」って声をかけてくれて、今でも分からないことがあったら聞ける雰囲気を作ってくれているので、そこはすごく有り難いと思っています。三十代になると、新人の時と比べて覚えるのも時間がかかりますし…(笑)。
(笑)四十代になると、もっと覚えが悪くなりますよ。
そうなんですね。
でも確かにそうですよね。三十代になると「今さら、そんな質問をしていいのかな?」っていうのはあるかもしれないですよね。
はい。聞きずらいなと思うことも。でもやっぱり聞かないとダメだと思うので、多分同じことを何回も聞いていると思うんですけど、何回でも確認しながらやっているという感じです。

今更ですが、具体的に看護師さんのお仕事って、どんな仕事があるんですか?
今の業務内容としては、外来で診察の介助。腰とか膝が痛い方が来た時に、先生が痛み止めの注射をするんですけど、そういう時に介助をしたり…。あとはケガをした方の消毒とか、レントゲン撮影とか骨密度測定とか…その介助ですね。。あとは急変する患者さんも時々いるんですね。そういう場合は救急車にいっしょに乗って、救急のある大きな病院に行くこともありますね。
仕事の難しさとを感じたり、「辛いな」とか「しんどいな」とか思ったりする時はありますか?
小さいお子さんが患者さんとしてくる場合は、すごく難しいと思います。やっぱりスムーズに検査ができないことが多いので、優しく声をかけて、親御さんの協力を得ながら、なるべく恐怖心を与えないように検査を行うようにしています。痛みがある患者さんがほとんどなので、安全になるべく苦痛の少ないように検査を進めることが求められているので、1人に対して結構時間がかかってしまうことが多いです。他の患者さんも長い時間診察を待っておられるので、その方たちも待たせてもダメだし…。限られた時間の中でスピーディーに仕事をするということも求められているので、葛藤と言いますか、安全を確保しながら素早くやらなければいけないので、そこは日々気にしながらやっていますね。
伊東さん自身が「これは難しい」という壁にぶち当たったことってありますか?辛い、苦しいくらいの。
二十代の時の方が、「苦しい」「もう辞めたい」という感じになったので、そこに比べると精神的にも肉体的にも、まだ余裕があると言ったら失礼ですけど…。

やっぱり過去の特訓というか訓練があったからこそ、今はそうやってゆったりと構えることができている。いい意味でのゆとりがあるのかなって今感じました。
余裕がないのは患者さんにも伝わってしまうので、いいと思います。
もちろん仕事を覚えるまでの最初の1、2年は、毎日仕事が終わってからメモしてきたことを家に帰って復習してというのがあって、その時は大変だと思いました。でもそれはどこに行っても同じなので、そんなに辛いという感じではなかった…。
仕事のやりがいとか楽しさを具体的に教えていただけますか?
入職当初からお世話になっている師長さんとか先輩とか仲間がいるので、「一人で頑張っているのではない」というのがやっぱりいいということと…。あとは顔見知りの患者さんも、4年でだいぶ増えてきて、「今、コロナで大変だね」とかねぎらいの言葉とか温かい言葉をかけてくださる方も多いので、それはすごく「有り難いな」とか「うれしいな」って…。顔と名前を一致して覚えてくださる患者さんもいるので…。
患者さんの方から声をかけてくれるんですね?
結構かけてくれる方多いですね。毎週2回とか通っている方もいっぱいいるので…。あとは患者さんが最初来た時よりも回復して…。骨折だと何回か定期的にレントゲンを撮りに通院されるので、徐々に回復して、「前よりもこんなに動けるようになったよ」とか「だいぶよくなったよ」というふうに言ってもらえると、「関われてよかったな」とか「やっていてよかったな」とやりがいをすごく感じます。
なるほど。今のはどちらかというと「看護師になってよかった」ということですね。「かかず整形外科に入ってよかった」と思う瞬間ってありますか?
周りの看護師さんたちがすごく優しく面白い方が多くて…。新しく入って来る方も多いので、新しい方を受け入れる体制ができているところでしょうか。最初に入ってきやすい雰囲気を作ってくれるというか、何でも質問しやすい雰囲気作りとか。
あとは、初めての技術を空いている時間などに師長さんが直接教えてくれたりしたので、すごくよかったなと思います。

ちなみに太郎院長はどうですか?
太郎先生はすごく優しいというか、患者さんにはもちろん優しいんですけど、看護師にもすごく気を遣ってくださっている感じがします。ホームページの、腕を組んだあの写真の感じを見て、最初はきりっとした方なのかなと思っていたんですけど、実際に接してみると、もっと柔らかい、接しやすい感じの先生だったのでで、それはすごく安心しました。やっぱり先生が一人しかいないので、先生との相性がよくないと、ずっと働くのはなかなか辛いので…。だからすごく助かっています。
職員の年齢も二十代から五十代まで結構幅広い方々が働いていて、働くママさんも数人いらっしゃって、子育てと仕事を両立できる環境が整っているのは、女性として働きやすくていいなと思っています。
将来の目標、なりたい自分、理想の姿、人生を教えてください。
私の母親も60歳まで子育てと仕事を両立していた人だったので、私もこの先結婚や出産ができたとして、看護師として働く自分と家で子育てをする自分と両立してやっていくというのが理想の自分です。
素晴らしい!女性は職場環境が整っていないと結婚・妊娠・出産・育児のどこかのタイミングで仕事を辞めてしまう人も多いのが現状です。でも実は本人次第。今は特にコロナもあって、いつ夫も仕事を失うかもわからない時代。その時にお母さんが「旦那の仕事が無くなっても全然OK」って堂々と言えるってかっこいいと思います。
そうですよね。そうなれるように頑張ります!